「なんで、今さらキャリアコンサルタントの資格を取ったんですか?」
たぶん、そう思う人もいると思います。

56歳。
もう若くはありません。
少なくとも、転職市場では「若手」とは呼ばれません(笑)。

転職するにしても、「今さら何ができるんだろう」と考えてしまう年齢です。

そんな僕が、2026年、キャリアコンサルタントの資格を取得しました。
もちろん、何となく資格が欲しかったわけではありません。

実は、資格を取ろうと思ったきっかけは、これまでの仕事の中で、何千人もの人と話してきた経験にあります。

僕は、最初から「人のキャリア」を考えていたわけではありません

これまで僕は、いろいろな仕事をしてきました。

大手スーパーでは、販売、店舗開発、予算管理、営業企画など。

その後、大手物流会社では、業務システムの開発・導入・運営、営業企画、海外営業などにも携わり、香港の営業を担当してたこともあります。

振り返ってみると、かなりバラバラな仕事をしてきたようにも見えます。
でも、今になって思うんです。

これらの経験が、全部つながっていたんじゃないか、と。

5年間で、約3,500人の面接をしました

僕の仕事人生の中で、特に印象に残っている仕事があります。

「採用面接」です。

約5年間、面接官として年間700人ほどの方とお会いしました。
単純計算すると、約3,500人です。

20代の人もいました。
30代、40代、50代の人もいました。

さまざまな経験を持った人と話をしました。

履歴書や職務経歴書を見て、
「この人は何ができるんだろう」
「なぜ、この会社を受けようと思ったんだろう」
「この人の本当の強みは何だろう」

そんなことを考えながら、一人ひとりと向き合っていました。

そこで、あることに気づきました

面接をしていると、不思議なことがあります。

「この人、もっと評価されてもいいのにな」

そう思う人が、結構いるんです。

能力がないわけではありません。

経験がないわけでもありません。

むしろ、すごい経験を持っている。

でも、それをうまく言葉にできない。

自分の強みを、自分では分かっていない。

「何をしてきたか」は話せても、

「だから、自分は何ができるのか」

になると、急に言葉が出てこなくなる。

そんな人を、何人も見てきました。

そして、僕自身も「これから」を考えるようになった

人の面接をしている僕自身も、年齢を重ねていきました。

気がつけば56歳です。

そこで、僕自身も考えるようになりました。

「これから、どう働いていこうか」

「今までの経験を、この先どう生かせるだろう」

「自分には、まだ何ができるんだろう」

人のキャリアを何千人も見てきた僕でさえ、迷います。

だったら、迷うのは僕だけじゃないはずです。

「転職するか、しないか」だけがキャリアじゃない

50代になると、よくこんな言葉を聞きます。

「もう年齢的に転職は難しいですよね」

「今さら未経験の仕事なんて無理ですよね」

「この会社に残るしかないですよね」

でも、本当にそうでしょうか。

僕は、そう簡単に決めつけたくありません。

転職することだけが正解でもありません。

今の会社で働き続けることも、立派な選択です。

働き方を変えることかもしれない。

今までの経験を別の仕事で生かすことかもしれない。

あるいは、仕事以外の時間を大切にすることかもしれない。

大切なのは、

「世間ではこうするべき」

ではなく、

「自分はどうしたいのか」

を一緒に考えることだと思うんです。

だから、キャリアコンサルタントの資格を取りました

僕がキャリアコンサルタントの資格を取ろうと思った理由は、ここにあります。

これまで僕は、会社側から人を見てきました。

採用する側として、人を見てきました。

そして、今度は、

働く人の側から、その人のキャリアを一緒に考えてみたい。

そう思ったんです。

面接官として何千人もの人を見てきた。

でも、自分自身が会社を追われたときには、何をすればいいのか分からなかった。

「人のことは分かったつもりになっていたけど、自分のことは全然分かってへんやん」

そう思いました。

だからこそ、今度は「働く人」の側に立ってみたいと思ったんです。

面接官として、人の話を聞く。

その人の経験を整理する。

強みを見つける。

本当は何をしたいのかを考える。

これは、僕が5年間の採用面接でやってきたことと、かなり重なっています。

「ああ、これなら自分にもできるかもしれない」

そう思ったことが、資格取得につながりました。

資格を取ったからといって、人生の答えが分かるわけではありません

ここは、誤解してほしくありません。

キャリアコンサルタントになったからといって、

「あなたは転職したほうがいいですよ」

「この仕事が向いていますよ」

と、答えを教える仕事だとは思っていません。

むしろ逆です。

僕がやりたいのは、その人自身が答えを見つけるためのお手伝いです。

話しているうちに、

「自分は本当はこう思っていたんだ」

と気づく。

「そういえば、こんな経験もあったな」

と、自分の強みに気づく。

「転職しなくても、今の会社でこういうことができるかもしれない」

と考えられる。

そんな時間を一緒につくりたいと思っています。

僕自身、まだキャリアの途中です

56歳になったからといって、僕のキャリアが終わったわけではありません。

むしろ、まだ途中です。

これから何年働くのか。

どんな仕事をするのか。

どんな人と出会うのか。

僕自身にも、まだ分かりません。

だからこそ、50代の方の悩みを「他人事」として聞くことはできないと思っています。

「このままでいいのかな」

「今から変われるのかな」

「これまでの経験って、ちゃんと価値があるのかな」

そんな気持ちは、僕自身も分かります。

「もう遅い」と思っている人へ

もし、今あなたが、

「もう年齢的に遅いかな」

と思っているなら。

僕は、一度立ち止まって考えてみてもいいと思います。

転職する必要はありません。

無理に何かを始める必要もありません。

ただ、

「自分はこれから、どうしたいんだろう」

と考えてみる。

それだけでもいいんじゃないでしょうか。

僕は、これまで約3,500人の面接をしてきました。

そして今度は、採用する側ではなく、働く人の側に立って、その人のキャリアを一緒に考えていきたい。

それが、僕が56歳でキャリアコンサルタントになった理由です。

人生、何が起こるかほんまに分かりません。

そして僕自身も、順風満帆だったわけではありません。

会社を追われたときは、正直「終わった……」と思いました。

これまで積み上げてきた経験は何だったんだろう。

56歳になって、これから何をすればいいんだろう。

人のキャリアを何千人も見てきた僕自身が、自分のキャリアに迷ったんです。

でも今思えば、あの挫折があったからこそ、

キャリコンという新しい学びに出会い、

こうやって言葉を通して誰かと繋がることができています。

もし今、これからの生き方に悩んでいる人がいたら、伝えたいです。

「何歳からでも、何からでも、やり直せるで」と。

僕の挑戦は、まだ始まったばかりです。

だから、僕はこの仕事を始めます

資格を取ったことがゴールではありません。

むしろ、ここからがスタートです。

これまで仕事で経験してきたこと。

何千人もの人と話してきたこと。

そして、56歳になった自分自身のキャリア。

それらを全部ひっくるめて、誰かの「これから」を考えるために使っていきたいと思っています。

人生って、案外長いです。

「もう遅い」と思っていたら、もったいない。

いつもながらの大阪弁で言うなら、

「いやいや、まだこれからやろ」です。(気持ちをこめて)

僕は、常にそんなふうに思えるようにしています。

もし今、

「このままでいいのかな」

と思っている人がいたら。

一緒に考えてみませんか。

答えを押しつけるのではなく、

あなた自身が「これでいい」と思える答えを見つけるために。

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