社内キャリコン

キャリア相談室

会社を辞めずに活きる資格、社内キャリコンという道

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「資格を取っても、結局は独立するか転職エージェントで働くしかないんでしょう?」

キャリアコンサルタントを目指す方から、こんな声をよく聞きます。私自身、資格を取る前は同じイメージを持っていました。「取ったからには、いつか会社を辞めて開業しないといけないのかな」と、漠然とした不安すら感じていたほどです。でも実際に資格を取ってみると、想像していなかった活躍の場が目の前に広がっていたんです。それが「社内キャリアコンサルタント」という働き方です。「今の会社を辞めずに、資格を活かせる場所がある」——これを知らずに資格取得をあきらめてしまうのは、本当にもったいないことだと思います。

「活かす場所」のイメージが古いまま止まっている

キャリアコンサルタント資格の情報を集めていると、どうしても「独立して開業」「転職エージェントに転職」という2択のイメージが強く残ってしまいます。求人サイトや養成講座の合格体験記を読んでも、目立つのはそのどちらかの成功談ばかり。もちろんそれも立派なキャリアの一つですが、今、企業側からの需要が大きく伸びているのは、実は「今の会社で働く従業員」に向き合う仕事です。

厚生労働省は改正職業能力開発促進法で、事業主に対して従業員へのキャリアコンサルティング機会の確保を努力義務として求めています。さらに国は、キャリアコンサルタントを増やす「キャリア・コンサルタント養成計画」を掲げ、10万人規模まで拡大することを目指してきました。企業は今、キャリアコンサルタントを外部から「呼んでくる」だけでなく、「社内で育てる・活かす」方向に本気で動き始めているのです。

つまり、資格取得後の選択肢は独立か転職かの二択ではなく、「今の仕事を続けながら、社内でキャリアコンサルタントとして活きる」という第三の道が、確かに広がっているということです。これを知っているかどうかで、資格取得への一歩の踏み出しやすさはまったく変わってきます。

なぜこの選択肢が知られていないのか

原因1:資格の広告や情報が「転職・独立」の成功事例に偏りがち
資格スクールの実績紹介では、独立開業や転職成功のストーリーが目立ちます。取材する側も「劇的な変化」のほうが記事になりやすいので、どうしてもそちらに偏ってしまうのです。一方で、企業に所属したまま資格を活かす人たちは、日々の業務の延長線上で資格を使っているため、あえて外部に発信する機会がありません。目立たないだけで、実際には静かに増えている働き方なのです。

原因2:「セルフ・キャリアドック」という言葉自体がまだ浸透していない
企業が従業員のキャリア支援を定期的に行う仕組みは「セルフ・キャリアドック」と呼ばれ、人事担当者の間では人的資本経営の重要施策として注目されています。しかし、この言葉自体が一般にはまだ馴染みが薄く、資格を目指す人の耳に届いていません。知らない制度は、選択肢として頭に浮かびようがありません。

原因3:「資格を取ったら独立するもの」という思い込みが強い
養成講座を検討する段階で「資格=開業」という先入観を持ったまま情報収集をしてしまうと、社内活用という選択肢そのものを検索ワードに入れることすらなくなってしまいます。思い込みが検索行動を制限し、結果として情報にたどり着けないという悪循環が起きているのです。

「社内で活かす」という視点で資格を捉え直す

まず知っていただきたいのは、政府自体が企業の人的資本経営を後押しする中で、社内でのキャリア支援体制づくりを本気で推進しているという事実です。人事部門にキャリアコンサルタントの資格を持つ人を配置したり、キャリア開発を専門に担当する部署を新設したりする企業が増えています。中には、社員が資格を取得すること自体を後押しし、資格手当や研修費用の補助を用意している会社もあります。これは、資格を持つ人にとって「今の会社に居場所を作りながら、資格を活かす」という現実的な道が用意されつつあるということです。

もちろん、すべての会社に制度が整っているわけではありません。しかし制度がまだない会社であっても、資格を持つ人が一人いるだけで「あの人に相談してみようかな」という空気が生まれることがあります。実際に私の知人は、人事部に所属しながら資格を取得し、最初は誰に頼まれたわけでもなく、後輩からの雑談交じりの相談に乗るところから始めました。それが少しずつ社内で知られるようになり、今では定期的な面談の場を任されるまでになっています。資格は、大きな肩書きを得るためだけのものではなく、身近な誰かの支えになるための力でもあるのです。

社内でキャリアコンサルタントとして動くとき、外部の転職エージェントとは違う難しさもあります。日々顔を合わせる同僚だからこそ話しにくいこともあれば、逆に信頼関係があるからこそ本音を打ち明けてもらえることもあります。どちらの面もあることを理解したうえで、じっくり関係を築いていく姿勢が大切です。急いで結果を出そうとせず、まず「話を聞いてもらえる人」になることから始める——これは、社内で資格を活かしたいと考えるすべての人に共通する第一歩だと思います。

養成講座を選ぶ際も、この視点を持っておくと講座選びの基準が変わってきます。「今の仕事を続けながら学べるか」は、社内活用を目指す人にとって最初の関門です。全国どこからでも受講できる完全オンライン(ZOOM)講座であれば、勤務地や勤務時間の制約を受けずに学習を進められます。夜間コースや土日コースが用意されている講座なら、平日の勤務後や週末を使って、仕事を辞めずに資格取得を目指せます。通学・スクーリングがない分、通勤や移動の負担がなく、限られた時間を学習そのものに使えるというメリットもあります。

今日からできること

  1. 自分の会社の人事制度を見直してみる:社内にキャリア相談窓口や研修制度、資格取得支援の仕組みがあるか、一度確認してみましょう。すでに土台がある会社なら、資格取得後にすぐ活かせる可能性があります。人事部に「こういう資格に興味がある」と一言伝えておくだけでも、社内での見え方が変わることがあります。
  2. 「社内キャリアコンサルタント」「セルフ・キャリアドック」というキーワードで情報収集する:これまで「独立」「転職」で検索していた方は、視点を変えるだけで新しい事例や社内公募の情報に出会えます。同じ資格でも、検索するキーワード次第で見える景色はまったく違います。
  3. 働きながら学べる講座を具体的に比較する:受講料や学習期間だけでなく、夜間・土日の対応状況、オンライン完結かどうかを確認しましょう。地域連携プラットフォームの講座は受講料297,000円(税込)と業界最安クラスで、専門実践教育訓練給付金の対象となり、条件を満たせば最大80%が給付される点も、働きながら無理なく学びたい方には心強いポイントです。最短1.5ヶ月、開講時期によっては0.5ヶ月の短期集中コースもあり、直近の国家試験(第27回・2024年11月)ではこの講座の合格率が68.1%と、受験者平均50.4%を大きく上回っています。夜間コース・土日コースなど、働きながらでも受講しやすい時間帯が用意されているのも、今の仕事を辞めずに一歩を踏み出したい方には大きな支えになるはずです。
  4. 学んだことを、まず身近な一人に還元してみる:資格取得はゴールではなく、活かすためのスタートです。学習の途中でも、家族や同僚のちょっとした悩みに耳を傾ける練習をしてみましょう。「資格を取ってから始める」のではなく「学びながら始める」という姿勢が、社内での活かし方を自然に広げてくれます。

一般社団法人地域連携プラットフォーム

まとめ

資格を取ったら独立するか転職するかしかない、というのは古いイメージです。今、企業は従業員一人ひとりのキャリア形成を支える体制づくりに本気で動き始めており、そこには資格を持つ人が活きる場所が確かにあります。今の会社を辞める必要はありません。まずは働きながら学べる講座で、一歩を踏み出してみませんか。

あなたも、誰かのキャリアに寄り添う一歩を踏み出すには——今の仕事を続けながらでも、始められます。

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-キャリア相談室

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