「やりたいことが見つからない」あなたは、おかしくありません
転職サイトを開いては閉じ、自己分析の本を買っては積み、「自分は何がしたいんだろう」とため息をつく。周りは目標に向かって進んでいるように見えるのに、自分だけが立ち止まっている気がする$2014$2014。
もしあなたが今、そんな気持ちを抱えているなら、まず一つお伝えしたいことがあります。
「やりたいことがわからない」のは、あなたが人生を真剣に考えているからこそ生まれる悩みなんです。
どうでもいいと思っている人は、そもそも悩みません。立ち止まっているのは、適当に決めたくないから。その慎重さは、決して欠点ではないのです。この記事では、その悩みを少しずつほどいていく方法を、順番にお話しします。
本当の問題は「やりたいことがない」ことではない
ここで、大事な事実をお伝えします。「やりたい仕事がわからない」と悩む人の多くは、本当はやりたいことが「ない」のではありません。
「これがやりたい、と言い切る自信がない」だけなのです。
私たちは、いつの間にか「やりたいこと」に高すぎるハードルを設けてしまっています。「一生を捧げられる天職」「情熱を注げる夢」$2014$2014そんな完璧な答えを探そうとするから、見つからない。
やりたいことは、雷に打たれるように『見つかる』ものではなく、動きながら少しずつ『育てる』ものなんです。
最初から完璧な答えを求めるのをやめる。これが、迷路から抜け出す最初の一歩になります。実際、今いきいきと働いている人に話を聞いても、「最初から天職だと確信していた」という人はむしろ少数派です。多くは、たまたま始めた仕事を続けるうちに面白さを見つけたり、合わないと感じて方向転換したりしながら、自分の道を形づくってきました。
なぜ「やりたいこと」が見えなくなるのか$2014$20143つの原因
原因1:選択肢が多すぎて、決められない
現代は、職業も働き方も無数にあります。選択肢が多いほど人は迷い、「もっといい道があるかも」と決断を先延ばしにしてしまいます。これは意志が弱いのではなく、選択肢過多という環境の問題です。
原因2:「好き」と「得意」を混同している
「好きなこと」を仕事にしなければ、と思い込んでいる人は多いです。けれど、好きと得意は別物。むしろ「自然とできてしまうこと」「人より苦労せずにできること」のほうが、仕事では強みになります。好きを探して見つからない人ほど、得意を見落としています。
原因3:減点法で自分を見ている
「あれもできない、これも自信がない」と、足りないものばかり数えていませんか。減点法で自分を見ていると、強みは永遠に見えてきません。問題は能力ではなく、自分の見方なのです。
やりたいことが見えないのは、探し方の地図が間違っているだけなんです。
抜け出すための3つの方法
では、具体的にどう動けばいいのか。3つの方法をお伝えします。
方法1:「やりたいこと」ではなく「避けたいこと」から考える
やりたいことが浮かばないなら、逆から攻めましょう。「これだけは嫌だ」を書き出すのです。「人と話し続けるのは無理」「数字に追われるのはつらい」$2014$2014避けたいことを消していくと、残った領域が、あなたの心地よく働ける場所のヒントになります。
方法2:過去に「時間を忘れた瞬間」を思い出す
夢中になって気づいたら時間が経っていた経験は、誰にでもあります。それが仕事と無関係に思えても構いません。「調べ物に没頭した」「人の相談に乗っていた」$2014$2014そこには、あなたが自然とエネルギーを注げるものの正体が隠れています。
方法3:小さく試してみる
頭の中で考え続けても、答えは出ません。少しでも気になった分野があれば、本を1冊読む、その仕事の人の話を聞く、副業で小さく触れてみる。実際に触れて初めて、「思ったより好きかも」「意外と違った」がわかります。
やりたいことは、考えて見つけるのではなく、試して確かめるものなんです。
たとえば、こんな人がいました
少しイメージしやすいように、ある人の話を紹介します。
事務職として働くBさんは、「この仕事が自分に向いているのかわからない」と何年も悩んでいました。やりたいことを探そうと、休日に資格の本を何冊も買いましたが、どれもピンとこない。そのうち「自分には情熱を注げるものが何もないんだ」と落ち込んでいったそうです。
転機は、「避けたいこと」を書き出してみたことでした。「ノルマに追われるのは無理」「ずっと一人で黙々と作業するのはつらい」$2014$2014書いていくうちに、自分は『人と関わりながら、誰かをサポートする仕事』に心地よさを感じるのだと気づきました。
そこでBさんは、思いきって社内で人のサポートに関わる役割に手を挙げてみました。最初は不安でしたが、やってみると「人の困りごとを解決する瞬間」に夢中になっている自分がいた。今では、その経験を軸にキャリアを考えられるようになったといいます。
もしBさんが「完璧なやりたいこと」を頭の中だけで探し続けていたら、今も同じ場所で立ち止まっていたかもしれません。
やりたいことは、立派な目標として現れるのではなく、『これ、嫌いじゃないかも』という小さな手応えから育っていくんです。
大事なのは、答えが出るまで動かないことではなく、わからないままでも一歩動いてみること。その一歩が、次のヒントを連れてきてくれます。
今日からできる、小さな一歩
最後に、この記事を読んだ今日のうちにできることを提案します。
- スマホのメモに「これだけは避けたい働き方」を3つ書く(5分)
- 「時間を忘れて夢中になったこと」を、仕事と関係なく3つ書く(5分)
- そのうち1つについて、軽く調べてみる(5分)
これだけで、ぼんやりしていた自分の輪郭が、少し見えてきます。なお、自分一人で考えるのが難しいときは、転職エージェントの無料相談や適職診断を「壁打ち相手」として使う手もあります。登録したからといって必ず転職する必要はなく、客観的に自分を見てもらう道具として気軽に使ってかまいません。
まとめ:答えは「探す」より「育てる」もの
「やりたい仕事がわからない」という悩みは、あなたが真剣だからこそ生まれるものです。だから、自分を責める必要はまったくありません。
大切なのは、
- 完璧な天職を探すのをやめる
- 好きより「得意」「避けたいこと」から考える
- 頭で考えず、小さく試してみる
この3つです。焦らなくて大丈夫。やりたいことは、動いた人のところに、少しずつ姿を現してくれます。
実は、これが真実なんです。$2014$2014「やりたいこと」は、立ち止まって探す人ではなく、一歩動いた人にだけ見えてくるものなのです。
焦って答えを出す必要はありません。今日できるのは、ほんの小さな一歩だけで十分です。避けたいことを書き出す。夢中になれたことを思い出す。気になったことを少しだけ調べてみる。その積み重ねの先に、いつのまにか「自分の進みたい方向」がぼんやりと見えてくる。多くの人が、そうやって自分の道を見つけてきました。あなたも、その途中にいるだけなのです。
あなたの一歩は、今日のメモから始められます。