JCDAとキャリ協どっち

キャリコン資格

キャリコン試験はJCDAとキャリ協どちらを選ぶべきか

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「JCDAとキャリ協、どっちを選べばいいの?」

キャリアコンサルタント試験の勉強を始めようとしたとき、最初にぶつかる壁のひとつがこの問いではないでしょうか。

インターネットで調べれば調べるほど、「JCDAは傾聴重視」「キャリ協はスキル重視」「どちらでも同じ」「いや、全然違う」と情報が錯そうしていて、かえって頭がこんがらがってしまう……そんな経験をされている方も多いはずです。

「どちらを選ぶか」で合否が左右されることはありませんが、「どちらを選ぶか」で準備のしやすさは大きく変わります。

私自身、転職を6回経験し、その過程でキャリアコンサルタントの国家資格を取得しました。当時、この「どちらの団体を選ぶか」問題に何日も悩んだことを今でも覚えています。

この記事では、キャリアコンサルタント試験の2つの受験団体——日本キャリア開発協会(JCDA)とキャリアコンサルティング協議会(キャリ協)——の違いを整理し、あなたに合った選び方をお伝えします。

そもそもなぜ2つの受験団体が存在するのか

キャリアコンサルタントは2016年に国家資格化されましたが、それ以前から民間資格として「CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)」を認定してきたのがJCDA(日本キャリア開発協会)です。一方、キャリアコンサルティング協議会(略称:キャリ協)は、複数の団体が連携して誕生した協議会です。

国家資格化にあたり、どちらの団体も試験実施機関として認定され、学科試験は共通・実技試験は各団体が独自に実施するという仕組みになりました。

「同じ国家資格なのに、なぜ試験が違うの?」——この疑問こそが、多くの受験者を混乱させる根本です。

JCDAとキャリ協、3つの違い

①論述試験の形式が異なる

学科試験は両団体とも共通ですが、実技試験の「論述」は各団体で異なる問題が出題されます。

JCDAの論述は、相談者との対話事例を読み、途中から(Ⅰ)(Ⅱ)の2パターンに分岐した設問に答える形式です。「相談者が感じていることを理解できているか」という内的世界への共感が重視されます。

一方、キャリ協の論述は、事例の問題点を整理し、支援の方向性を論じる形式です。「何が問題で、どのように関わるか」という問題把握と支援設計の論理性が問われます。

私自身が過去問を両方解いてみたとき、キャリ協の問題のほうが「答えを構造的に整理しやすい」と感じました。これはあくまで私の感覚ですが、論理的に考えることが得意な方はキャリ協、感情に寄り添うことが得意な方はJCDAと相性がいいかもしれません。

②面接試験の評価基準が異なる

面接試験(ロールプレイ)も、評価の重点が異なります。

JCDAでは「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」の3つが評価軸となり、特に「相談者の気持ちに寄り添えているか」という傾聴の姿勢が重視されます。

キャリ協では「態度」「展開」「自己評価」が評価軸となり、面接後の「自己評価(口頭試問)」も重要なポイントです。「あなた自身はこの面接をどう振り返りますか?」という問いに対して、自分の関わりを客観的に評価できる力が求められます。

③将来の上位資格との関係性

キャリアコンサルタント(国家資格)の上位資格として「キャリアコンサルティング技能士(1級・2級)」があります。この技能検定を実施しているのは、キャリ協のみです。

将来的に1級・2級の技能士を目指したいと考えているなら、キャリ協で受験しておくことで試験スタイルに慣れやすいというメリットがあります。

私自身、転職を重ねる中で「いつかは1級技能士も取りたい」という思いがあったため、最終的にキャリ協を選びました。

それでも迷う人が多い3つの理由

①「どちらでも同じ」という情報が先行している

「学科試験は共通だから、どちらでも合格率は変わらない」という情報がネット上に多く出回っています。確かに学科の合格率には大差ありませんが、実技の対策は団体によって変わります。「どちらでもいい」という言葉を信じて準備の方向性を間違えると、後から軌道修正が難しくなります。

②養成講座との関係を把握できていない

キャリアコンサルタント試験を受けるためには、多くの場合「養成講座」を修了する必要があります。この養成講座が、どちらかの試験団体に対応した形式で授業を進めているケースがあります。

養成講座でJCDA式のロールプレイを中心に練習してきたのに、キャリ協で受験すると「想定していた評価軸と違う」と戸惑う方もいます。まずは自分の通っている(あるいはこれから通う)養成講座がどちらの団体に対応しているかを確認することが先決です。

③過去問を実際に解かずに決めようとしている

情報収集だけで判断しようとすると、どうしても「どちらが得か」という損得勘定になりがちです。しかし実際に過去問を解いてみることで、自分に合った問題形式が体感としてわかります。

私自身、「傾聴重視のJCDAのほうが自分には合っているはず」と思っていましたが、論述の過去問を両方解いてみたら、キャリ協のほうがスムーズに書けました。頭の中のイメージと実際は違うことがあります。

あなたに合った選び方——3つの判断軸

判断軸①:養成講座が対応している団体を優先する

もし既に養成講座に通っているか、受講を決めているなら、その講座が対応している試験団体を選ぶのが最善です。対策の方向性を統一できるため、準備の効率が上がります。

判断軸②:将来のキャリアプランで選ぶ

技能士(1級・2級)を視野に入れているなら→ キャリ協
まずは国家資格の取得だけ考えているなら→ どちらでも可

判断軸③:過去問の相性で選ぶ

両団体の過去問は、それぞれの公式サイトや各種学習サイトで入手できます。論述の過去問を実際に一問ずつ解いてみて、「書きやすい」と感じたほうを選ぶと失敗しにくいです。

「どちらが正解か」ではなく「自分にとってどちらが戦いやすいか」——これが正しい問いかけです。

今日からできる具体的なアクション

まずは以下の3ステップを試してみてください。

ステップ1:養成講座の対応団体を確認する
通っている(または検討中の)養成講座に問い合わせ、どちらの試験団体向けに授業が設計されているかを確認しましょう。

ステップ2:過去問を両方解いてみる
JCDA・キャリ協、それぞれの論述過去問を1問ずつ解いてみましょう。「どちらが書きやすかったか」を自分なりに評価してみてください。

ステップ3:面接試験のスタイルを動画で確認する
YouTubeなどで「JCDA 面接試験」「キャリ協 面接試験」と検索すると、ロールプレイのサンプル動画が見つかります。実際の雰囲気を見て、「こちらのほうがやりやすそう」という感覚を確かめましょう。

まとめ:団体選びより大切なこと

JCDAとキャリ協、どちらを選ぶかは確かに重要な問いです。ただ、それ以上に大切なのは「キャリアコンサルタントとしてどう在りたいか」という自分自身のビジョンです。

私自身、転職を6回経験する中で、「なぜ自分はここにいるのか」「本当にやりたいことは何か」という問いに向き合う機会が何度もありました。その経験があったからこそ、キャリアコンサルタントの仕事の意義を深く感じられるようになりました。

どちらの団体を選んでも、試験を通じて学んだことは本物のキャリア支援力につながります。「どちらが得か」より「どちらで自分らしい支援者になれるか」を考えてみてください。

キャリアコンサルタントを目指す方の第一歩を、私はいつも心から応援しています。


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